福岡県助産師会の主な活動

ひとりで抱え込ます、私たち助産師に相談してみませんか?
あなたの心が少しでも軽くなる、そんなお手伝いができたら嬉しく思います。
どうぞ何でもお気軽にご相談ください。

私たち助産師は、この他にも母子とその家族・女性の健康と
幸福を促進するために活動しています。

産後ケア

市町村から委託を受け、産後ケア事業を助産師会会員の施設で行っています。
産後の育児不安やおっぱいの悩み等を抱えているママ達を、日帰り型・宿泊型、それぞれにあった形で支えます。
詳しくはお住まいの市町村のホームページをご覧ください。

母子訪問

市町村から委託を受け、助産師が新生児訪問をしています。
生まれたての赤ちゃんや、支援の必要な赤ちゃんの成長を見守ります。

母子訪問

市町村から委託を受け、助産師が新生児訪問をしています。
生まれたての赤ちゃんや、支援の必要な赤ちゃんの成長を見守ります。

マタニティスクールの開催

お住まいの地区で両親学級、母親学級を開催しています。
詳しくは【マタニティスクールのページ】をご覧ください。

子育て・女性健康支援センター活動

電話相談、地域での交流会・相談会や健康教育講座を開催しています。

【電話相談】
080-2781-0503
月曜日~金曜日(10:00~16:00)

【交流会・相談会、健康教育講座】
詳細は「相談・講座」のページをご覧ください。

子育て・女性健康支援センター活動

電話相談、地域での交流会・相談会や健康教育講座を開催しています。

【電話相談】
080-2781-0503
月曜日~金曜日(10:00~16:00)

【交流会・相談会、健康教育講座】
詳細は「相談・講座」のページをご覧ください。

会長あいさつ

一般社団法人
福岡県助産師会 会長

佐藤香代

いつも通る道に色とりどりの紫陽花が咲いています。その鮮やかさに思わず足を止めてしまう毎日です。会員の皆さまにおかれましては、お元気でご活躍のことと思います。

2024年5月25日、福岡県助産師会通常総会を無事終えることができました。新しい理事会が発足し、私は3期目の会長を拝命いたしました。何卒よろしくお願い申し上げます。

総会でもお話ししましたが、残念ながら少子化の勢いは止まらず、2023年の出生数は約72万7277人、合計特殊出生率1.20で過去最低を更新しました。少子化が続けば、助産師はその活動の場をなくすのではないかと危ぶまれますが、助産師がいなくなることで、お産の現場がどのように変わるかは歴史が証明しています。

アメリカでは、帝王切開や異常分娩の増加につながり、その結果、母親たちの運動によって助産師復帰の道が開かれました。一方で、時代の変化を読み、社会が望む助産師の役割を拡大していく時期でもあります。

助産師にはいつの時代も母子の砦となることが求められます。柔軟にかつ本質を見失わず、自分たちの道を切り拓いていく力が必要です。

本年度は、分娩費用の保険適用化の議論が本格的に始まり、6月末には国の検討会が開始します。本来の助産業務がどのように評価され、点数化されるのかに最も注目が集まるところです。

例えば、陣痛時に腰をさする行為や正常からの逸脱を避けるための予防的ケアはどのように評価されるのでしょうか。目に見えない助産のわざが正当に評価されるためには、助産ケアを他者にしっかり説明できることが前提となります。分娩の何をどのように評価するのかという根本的な課題にどう立ち向かうのか、どのような方向に舵を取るのか見極める必要があります。これは非常に重要な課題であり、一方では、お産とは何かを問い直す絶好のチャンスともとらえることができるでしょう。

さらに、開業助産師存続のための根本的な課題は嘱託医制度です。日本助産師会は、地域の努力義務・連携を訴えていますが、これは各都道府県助産師会が努力して解決するものではないと思います。

全国では、助産師の高齢化や嘱託医が見つからず廃業に追い込まれる助産所が増加しつつあります。助産の灯が一つ一つ消えいくさまに胸が引き裂かれる思いです。これは日本助産師会が先頭に立って扱うべき課題だと考えます。

すなわち、制度そのものの抜本的な改革が必要であり、母子の安全・安楽な出産を護るため、職能団体として継続的に国や医師会、産婦人科医会に働きかけることが重要だと思います。

産後ケアにおいては、福岡県助産師会と契約している市町村は60市町村中23に増え、画期的な飛躍を遂げています。国は、2024年度末までに産後ケア事業の全国展開を目指すとし、2023年には対象が「産後に心身の不調又は育児不安等がある者」「その他、特に支援が必要と認められる者」から「支援を必要とする全ての者」に見直されました。

しかし現状では、受ける回数や期限を決めている市町村は多く、事業のメニューや自己負担額もバラバラで、同じ県内においても不公平さが際立つ事業となっています。また、予算執行率が34%という低率に留まっていることも問題です。さらに、現在の課題は伴走型支援とつながっていないことです。児童虐待が一向に減少しない要因に、川上対策、すなわち妊娠中から産後までの一貫した母子保健サービスがなされていないことがあげられます。ピンポイントではなく、継続的な支援を目指していくことが重要です。

2024年度は、福岡県助産師会にとって躍進する年となりました。
2つの新しい契約事業の開始です。1つは福岡県プレコンセプションケアセンターで、県知事の強い意向のもと4月30日に開設されました。
相談と情報発信、両方の機能を備えた施設は自治体初となります。
これは県から委託された事業であり、2160万円ほどの予算で事業を組み立てています。
今後、高校や大学・専門学校生への出前授業や、養護教諭・保健師・助産師への研修、SNS等での周知活動を行う等、若者の幸福な未来づくりに向けた先進的な事業です。

2つ目は、4月1日から開始したSOS電話・メール相談で、930万円の補助金を得て稼働し、現在6名の相談員で対応しています。
これら2つの事業は、日ごろから県と緊密に連携を取ることで、助産師会への信頼を得て実現した結果であると思います。

また本年度は包括的性教育・いのちの教育研修10回シリーズを実施します。
5月第1回の研修は満席となり、順調にスタートしました。会員には登録制度を用意しています。
研修修了後は、助産師会に依頼のあった地域・学校等での包括的性教育やプレコンセプションケアセンターでの相談業務・出前講座等を担っていただくことが可能になります。多数の受講を期待しています。

研修は、職能団体の質を担保するための重要なアイテムとなります。
助産とは何かを追究する助産道研修、アドバンス助産師研修、産後ケア研修、さらに女性の健康の包括的支援を行うための研修等、盛りだくさんの内容を用意しています。
社会の流れを見極め、創造的な事業を生み出していくエネルギーを持った助産師の育成が重要です。

このように年々事業が拡大し、現在の体制では立ち行かないようになっています。
今後組織体制を見直し、活動拡大・発展をはかるため、事業部門、事務部門の設置を行います。

最後に最も重要ななすべきことは新会館の建設です。
会館建て替えを総会で決定してから2年が過ぎ、今年で3年目に入りました。
耐震構造を有しない築70年の現会館ではまったく事業ができず、これ以上の発展は望めません。

今福岡県助産師会は多くの事業を手掛け、4年前とは全く異なる様相を呈しています。
これまで敷地内にあるモデルハウスの賃貸借契約を結んでいる不動産会社と何度も交渉してきましたが、退去に至っていません。

2015年、バタバタと性急に建てたモデルハウス。
助産師会所有であるにもかかわらず、月2日のプレママ・パパクラス(耐震構造のない現助産師会館が使用できないため、やむを得ず使用、しかも借り手に使用料を払っています)以外使用できず、一体何のための建築だったのか疑問に思います。
助産師会にとって不公平と思える契約書にサインをした結果が現状です。助産師会は、現助産師会の活動とその社会的意義について理解を求めましたが、不動産会社は立地のよい物件を手放すことの経営面・営業面での懸念を述べ、ベクトルが全く違い折り合いがつきません。
また立ち退きの条件として、数千万円の立ち退き料を要求されています。

現実モデルハウスの存在は助産師会の夢の実現を阻む壁となっており、これは福岡県の女性や子ども、家族にとって非常に不幸なことだと言えるでしょう。
今期はこれまで以上に新会館の実現に向けて力を尽くす所存です。
会館建替えワーキンググループは次々と新しいアイディアを出し、設計士のアドバイスを受け新会館建設に向けて前進しています。素敵な助産師会館になりそうです。

このように厳しい面もありますが、一方では今は力を発揮する好機ととらえることもできます。
助産の原点は「女性・母子の傍らに添い続ける」”with women” そして誰をも一人にせず置いていかない”We are not leaving anyone out.”です。
助産師はその核である助産を手放さず、柔軟にかつ誇りをもって活動し、女性の信頼を得ることが最も重要です。

助産師会の発展のため、未来を担う後継者のために、今こそ手を取り合い進んでいきましょう。

組織図

会員はいずれかの「地区」および「専門部会(助産所・勤務・保健指導部会)」に所属します。

1)常任理事会・理事会
2)委員会・専門部会等
常任理事・理事名簿
役 職常任理事・理事・監事名
会長佐藤 香代
副会長吉田 静
書記阿部 聖子
会計山口 美津枝
北九州地区理事神崎 秀子
筑豊地区理事安河内 静子
宗像地区理事永松 美雪
福岡地区理事福澤 雪子
福岡地区理事福田 睦美
筑紫地区理事松藤 美由紀
久留米地区理事加藤 陽子
筑後地区理事上田 良恵
助産所部会理事田嶋 昌枝
保健指導部会理事松浦 栄梨子
勤務助産師部会理事村田 修子
監事野中 清子
監事田中 啓子